チマタの飼育マニュアルに戸惑う

子犬を飼い始めると誰もが購入するであろう
数々の飼育本。


何か新しいことを始めるときは
まず一通り知識を仕入れてから始めるタイプなので
かくいう私も何冊も購入しました。


役立つ知識も多かったのですが
今となっては?あれ?と思うようなことも数々あり。


役に立つ知識は
ハミガキやシャンプーや爪きりなど
ケアのことがほとんど。


逆に疑問に思うようになったのは
いわゆる「しつけ」と呼ばれるカテゴリー。


疑問1:サークル内にトイレと寝床を準備しましょう???

このマニュアルのおかげで
コタローのトイレトレーニングに
当初は苦労しました。


だってコタローはどうしてもサークル内で
したがらないんです。

結局、寝床とは別にトイレサークルを設置し
それからはスムーズに行きました。


犬って、寝床の側では排泄しない生き物なんですね。

疑問2:夜鳴きは徹底的に無視しましょう???

コタローは我が家にやってきた当初
いわゆる「夜鳴き」をしませんでした。


始めは「鳴かないなんてお利口だな」なんて
思ってたのですが今思えば
母犬から引き離されて
ペットショップでガラスケースに入れられ
きっとそのときは散々母恋しくて鳴いたはずなんですが
もちろん誰も来るわけではなく
そのうちあきらめちゃったんでしょうね。


どーせ誰も来てくれないんだって。


コタローが夜鳴き?と思われる行動をしたのは
病気の場合を除き
我が家に来て3ヶ月も経ってから。


つまりそれまでは「どーせ」って思ってたのかもしれないし
鳴いて来てもらいたいほど
私達家族を必要としてなかったのかも。


たぶん「夜鳴き」って
大切に愛情を持って育てられた子犬には
正常なことなんだと思います。


そういう意味では
すでに生後50日で「どーせ」って思ってたコタローは
かわいそうでしたね。


よく言われるように
「夜鳴きで相手をしたら癖になる」ことは全くなく
明け方の夜鳴きに何日か付き合い
トイレもそそうの心配がなくなったので
夜もサークルに閉じ込めるのをやめて
2階にも自由に出入りするようになると
勝手に自分で好きなところで寝るようになりました。


たまにはパパと寝るし
たまには娘と私と寝るし
でもほとんどはひとりでリビングのソファで寝ています。


これは赤ちゃんを育てるときに
昔の人がよく言った
抱き癖がつくから泣いても抱かないようにしたほうがいい」
に通じるものがあるような気がします。
(今ではそんなことを言う人も少ないでしょうが)


私も娘を育てるときに
年齢層が高い人から言われましたが
私は手が腱鞘炎になるほど抱いてましたね(^_^;)
で、小学4年の娘が今でも抱っこ〜って泣くかっていうと
まずそんなことはありませんので
ご安心を。


疑問3:ソファにあがらせると犬がリーダーになる???

我が家も当初はソファに上がらせないように
「ダメ!」といい、とめていたのですが
だんだん「なんであげちゃいけないんだっけ?」と
思うようになりました。


別にあがることそのものに害はないよね???


で、自由にあがらせるようになった今ですが
コタローがリーダーとなってパパや私の代わりに
娘を叱ってくれるわけでも
働きに出てくれるわけでも
食料を調達してきてくれるわけでも
ありません。


なーんにも変わりません。

人を押しのけて座ることもなく
むしろ家族全員が座っていると
まずソファにあがりません。


私達がいないときや
座っていてもなおかつ広々と場所が空いている場合に限り
ちょこっと隅っこに丸くなったりしますが。


疑問4:要求吠えには一切無視をしましょう???

どのレベルの要求吠えかっていうのも
あるのかもしれませんが
うちに限って言えば
「散歩に行きたい」
「もうちょっと食べたい」
「このおもちゃで遊んで」
というような場面でクンクンとかワン!と鳴くことがあります。


「要求」というよりは「気が付いて!」って言ってるような気がします。
その要求に応えられる状況なら応えてあげてます。


コタローは現在外でしか排泄しませんし
「散歩に行きたい」=「オシッコしたい」だったり
するんですよね。


それを我慢させるのって健康上問題になりそうです。
実際、尿結晶が出来てたいへんなことになっちゃいました(^_^;)


ごはんをあげた後も
もうちょっと食べたい時だってあるだろうし
健康を害するような量でなければ
あげたほうがいいんじゃないかと思います。
↑おやつじゃないですよ、「ごはん」です。


「遊んで!」って甘えてくるのは
飼い主とカンケイが良好な証拠なんじゃなかろうかと
思います。
だって信頼の置けない嫌いな相手とは
いくら暇でも遊びたくないでしょうから。


ただいつでも応えられることばかりではないので
そういう時は
「ごめんね、今は遊ばないよ」
と応えてあげてます。
言葉の意味はわからなくても
不思議とそれ以上、要求してこなくなります。


疑問5:しつけの基本はアイコンタクト???

しつけ教室で必ず言われますね。
おやつで釣ってアイコンタクト。


我が家もやりましたよ〜。
アイコンタクトの練習。

でも相変わらず屋外では
アイコンタクトして来ません(^_^;)


屋外では
コタローは座るときも
私に背を向けて座るときが多いし
歩くときも
黙々と前を行くことが多いです。


名前&おやつで振り向かせても
「何?ああおやつ?今はいいや」って
なあんだって顔をされることもしばしば(^_^;)


呼んだこっちが
「あ、ごめん!たいしたことないのに呼んじゃって」
って感じになります(ーー;)


じゃまったくこっちの言うことを
無視してるかって言うと
そういうわけでもなく
交差点で「マテ」したり座ったり
スムーズとはいかないまでも
ちゃんと聞いてたりするんですよね。


このあたりが柴犬というか和犬の
特質なのかもしれません。


たとえばラブラドールなど
人の指示で動くことを習性づれられている犬種なら
アイコンタクトも難なくこなせるのかも。


・・・なんて思っていたら
ココ最近はコタローからチラッと見てくることが増えました。


黙々と歩いているときにふと立ち止まって振り返ったり
ロングリードで放牧中、フッとこちらを確認したり。


ま、必要なときはオレから見るから気にすんなよ!
ってことかな(^_^;)


そんなことを考えていたら
先日こんな本を書店で見つけて読んでみました。

飼育マニュアルに吠えろ!―2000匹が教えてくれた犬の真実

飼育マニュアルに吠えろ!―2000匹が教えてくれた犬の真実

「アイコンタクト」のことも書いてありましたね(^_^;)
中型犬や大型犬はアイコンタクトが苦手ですって。
場所が「ムツゴロウ王国」という
犬にとっては恵まれた環境でのことで
一般家庭ではどうだろう?と思うこともあり
全部が全部納得の出来る本ではないかもしれませんが
今までのしつけマニュアルを見直すきっかけにはなります。




にほんブログ村 犬ブログ 柴犬へ
飼い主も犬もイキモノだから
マニュアルどおりにはいかないのが当たり前
そこには普遍的なセオリーはあっても
対応や方法はそれぞれのペアで違ってくるものなんでしょうね
←ポチっとクリックしていただければ励みになります